ChatGPT や Claude から Gemini に memory をインポートする方法
Gemini の新しい Import memory 機能の使い方を、memory の移行、チャット履歴の zip アップロード、制限、プライバシー注意点、トラブル対応までまとめて解説します。
Google の新しいインポート機能によって、Gemini への乗り換えはかなり簡単になりました。別の AI アプリで蓄積したあなたに関する記憶情報を持ち込めるだけでなく、エクスポートしたチャット履歴をアップロードして、過去の会話も Gemini 側に残せます。
もし目的が Gemini に memory をインポートすることなら、最短ルートは Settings & help > Import memory to Gemini です。Gemini が用意するプロンプトをコピーし、それを別の AI アプリに貼り付けて、生成された要約を Gemini に戻せば完了します。
最初に結論:Gemini には現在 2 種類のインポートがあります。1 つはコピー&ペーストで memory を移す方法、もう 1 つは .zip をアップロードしてチャット履歴全体を移す方法です。両者は別機能なので、必要に応じて両方使うのが自然です。
この機能でできること
Google の公開ページとヘルプによると、Gemini は現在次の 2 つをサポートしています。
- memory のインポート: 好み、覚えている事実、長期コンテキスト、文章スタイルなどの移行
- チャット履歴のインポート: 他の AI アプリからエクスポートした会話履歴を
.zipとしてアップロード
Google はこの機能を、Gemini をゼロから使い始めずに済む移行手段として案内しています。インポート後のチャットは Gemini 内で整理され、検索したり、参照したり、以前の流れを引き継いだりできます。
始める前に確認すべきこと
Google の公式ドキュメントでは、次の前提条件と制限が挙げられています。
- 個人の Google アカウントでログインしている必要があります。
- 仕事用、学校用、監督対象の Google アカウントでは利用できません。
- 18 歳以上である必要があります。
- ヘルプページでは、EEA、スイス、英国では現在利用不可とされています。
- Gemini in Google Messages、Gemini in Chrome、Gemini on Android XR でも利用できません。
- Google の機能紹介ページでは、Gemini のパーソナライズを有効にしておく必要があると案内されています。
この記事は、2026 年 3 月 29 日時点で公開されていた Google の公式情報に基づいています。
Gemini に memory をインポートする方法
まず多くの人が必要とするのがこの部分です。ここを済ませると、Gemini があなたの背景や好みを早く理解しやすくなります。
機能の場所が分からない場合は、Gemini の左側メニューを開いて Import memory to Gemini をクリックしてください。

- Web 版の Gemini を開きます。
- 左下の Settings & help を開き、Import memory to Gemini を選びます。
- Gemini が表示するプロンプトをコピーします。
- 移行元の AI アプリを開き、そのプロンプトを入力欄に貼り付けます。
- 相手の AI に、あなたの好みや事実、スタイルを要約させます。
- その要約をコピーします。
- Gemini に戻って入力欄へ貼り付け、Add memory をクリックします。
これで Gemini は新しいチャットスレッドを作成し、その内容を今後の会話で使える記憶コンテキストとして扱います。
きれいな memory を移すためのコツ
Gemini に貼り戻す前に、要約を一度ざっと見直し、長期的に覚えてほしくない情報は削るのが安全です。古い好み、一時的な案件情報、不要な個人情報などはここで落としたほうが使いやすくなります。
実際には、過去の情報を全部詰め込むより、短く整理された memory のほうが後の対話品質は安定しやすいです。
チャット履歴全体を Gemini にインポートする方法
memory のインポートは Gemini にあなたを理解させるためのものです。チャット履歴のインポートは、以前の会話を残して検索可能にするためのものです。
ChatGPT でエクスポート入口を見つける
ChatGPT からエクスポートする場合は、まず左下のアカウントメニューを開き、Settings をクリックします。

その後 Data controls を開き、Export data の横にある Export をクリックします。

- まず移行元の AI プラットフォームからチャットをエクスポートします。
- ChatGPT の場合、Google のヘルプでは次の手順が案内されています。
- 左下のユーザー名をクリックする
- Settings を開き、Data controls に進む
- Export data の横にある Export を押し、その後 Confirm Export を押す
- Claude の場合、Google のヘルプでは次の手順が案内されています。
- 左下のユーザー名をクリックする
- Settings を開き、Privacy に進む
- Export data を選ぶ
- 期間を選んでエクスポートする
- Gemini に戻り、Settings & help > Import memory to Gemini を開きます。
- Import chats セクションで Add をクリックします。
- エクスポートした
.zipファイルを選んでアップロードします。 - Gemini が処理するまで待ちます。
Gemini に zip ファイルをアップロードする
Gemini のインポート画面を開いたら、下にスクロールして Import chats セクションの Add をクリックします。

ファイル制限:Google が現在サポートしているのは .zip のみです。1 ファイルあたり最大 5 GB、1 日にアップロードできるのは最大 5 個の zip ファイルです。
Google のヘルプでは、チャット履歴全体のインポートは処理状況によって最大 1 日かかる場合があるとも書かれています。
Gemini に移らないもの
ここは誤解されやすいポイントです。Google の紹介ページによると、次のものはインポートされません。
- プロジェクトファイルや添付ファイル
- 他の AI アプリで生成した画像
- 元のワークスペース環境そのもの
つまり、チャット履歴で移るのは会話テキストが中心です。ファイルや画像に依存している場合は、後で Gemini に改めてアップロードする必要があります。
インポートしたチャットはどこに表示されるか
処理が終わると、インポートしたチャットは Gemini 左側の Chats メニューに表示され、専用のインポートアイコンが付きます。Google によれば、チャット履歴検索から特定のインポート済み会話を見つけることもできます。
インポート済みチャットの削除や上書き
Google のヘルプには、次の 3 つの管理動作が書かれています。
- チャットメニューから、インポート済みチャットを 1 件ずつ削除できる
- ある
.zipのインポート記録自体を削除すれば、そのバッチ全体を消せる - 同じ
.zipをもう一度アップロードすると、新しい会話が追加され、その zip 由来の既存インポート内容は上書きされる
ChatGPT や Claude 側で新しい会話が増えたあとに再エクスポートするなら、この上書き挙動はむしろ便利です。
プライバシーとデータの扱い
Google のヘルプによれば、インポートしたチャットと、その後に続けたチャットは Gemini のアクティビティに保存されます。また Google は、これらのデータをサービス改善、生成 AI モデルのトレーニング、Google・ユーザー・公共の保護などに利用する場合があると説明しています。
そのため、この機能は一時的な橋渡しではなく、実際のデータ移行だと考えるべきです。普段 Gemini に保存したくない内容があるなら、インポート前に削っておくほうが安全です。
トラブル時の確認ポイント
- メニューに機能が出ない場合は、個人 Google アカウントを使っているか、利用制限地域ではないかを確認してください。
- チャット履歴のインポートが失敗する場合は、アップロードするファイルが
.zipかつ 5 GB 未満かを確認してください。 - 一部のチャットしか表示されない場合、Google のヘルプでは中断やキャンセルにより部分的なインポートになる可能性があると説明しています。必要なら残りを再アップロードしてください。
- 今後の回答品質をよくしたいなら、memory の要約を整えてから追加するのがおすすめです。履歴の細部を全部詰め込む必要はありません。
まとめ
Gemini に最初から自分の文脈を持たせたいなら、まず memory をインポートするのが先です。さらに検索可能な過去の流れも残したいなら、チャット履歴のアップロードも続けて行うとよいです。この 2 つを組み合わせることで、他の AI アプリから Gemini へかなりスムーズに移行できます。